MUKU-DATA  燕市 U様邸  設計:金子勉建築設計事務所  施工:そりっど建築部
外壁:杉板ラフ挽き AD材 巾120/150/180/210mm  厚み15/21/27mm

外壁の張り方というか、張り加減を現場の大工さんに伝える為に
昨日今日と朝から現場で大工さんの手伝いをしながら板張りをしていました。
巾と厚みは上記の通りの12種類、そこに長さが455/910/1365/1820/2275/2730mmでしたので
全72サイズになります。(厳密にいうと出隅、入り隅などありましたから x 3倍位のサイズかな)
それを「なるべくラフに意図しないで張る」という指示・・ これは逆に考えてしまいますね・・
二人の大工さんとワイワイいいながら、ここどうしよう?って聞かれると直感っていうか「はい、これ!」って
いう具合に皆で楽しんで張っていました。

建築は数字の積み上げ。mm単位で現場は納まっていきます。
そこに「意図しないでラフに張る」という感覚的なものが加わると、施工側としては少し戸惑いますね。
感覚はそれぞれ微妙に違いますからね。
建築家の設計した家の施工は、技術的な事+感覚、感性を理解して共有する事が必要なのでしょうね。。。

金子さんは一回上手く行ったからそれをまたやるのではなく
毎回違うような納まりや表情を建物に組み入れてきます。

似たようで違うのが、昨年の 秋葉区のI様邸 写真下
ここの板塀は一見似たようですが、サイズ、張り方、表情など全く違う感じになっています。

現場で手伝う事で
施工上での大変さ、問題点など得る事が多かったですから
今後に役立てていこうと思います。

一日中現場作業は体力使いますね・・
下の写真は現場で出た使えない部分の切れ端

金子さんのイメージしたものに少しでも近づけていたらいいんですが・・・・・・・
◆ 金子勉建築設計事務所

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5月24日
金子さんから夕方電話がきて、外壁、外壁っていってるから
アレ?駄目だったかな? って思ったら、

いい感じだって。
良かったです。大工さんや現場を任された者はなるべくイメージ通りに作ろうと
一生懸命やっているから、そういう言葉が一番嬉しいし、
また前に進む元気をもらえます。

西日が当った時の陰影がいいって。

よかったです。

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